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[Rollei 6000]ローライ Rolleiflex 6000 シリーズ バッテリーセル交換 関連情報

ローライ Rolleiflex 6000 シリーズ ガイド

概要:電子制御式6×6判一眼レフシステム

Rolleiflex 6000シリーズは、ドイツのローライ社が製造した6×6判(ブローニーフィルム)の電子制御式一眼レフカメラシステムです。先行するSLXや6006、そして代表的な6008などがあり、自動巻き上げ機構と高度な露出制御を特徴としています。

6000シリーズの主要な特徴

  1. 電子制御とモータードライブ内蔵
    • シリーズの最大の特徴は、モータードライブによる自動巻き上げ/巻き戻し機能を内蔵している点です(SLX以来)。これにより、迅速な連写や快適な撮影が可能です。
    • シャッター速度、絞り(対応レンズの場合)、フィルム搬送が電子的に制御されます。
  2. モジュラーシステム
    • ボディ、交換式マガジン(フィルムバック)、交換レンズ、ファインダー、フォーカシングスクリーンがそれぞれ交換可能で、高い拡張性を持ちます。
    • マガジンは6x6cm判のほか、4.5x6cm判などもあります。
    • デジタルバックにも対応可能なモデルもあります(6008 AF6008 i2など)。
  3. レンズシャッター式レンズ
    • ほとんどの交換レンズ(PQPQSレンズ)はレンズ内にシャッターを内蔵しており、全速でストロボ同調が可能という大きなメリットがあります(最高速1/500秒または1/1000秒)。
    • 光学系は主にカール・ツァイスシュナイダーの高性能レンズで構成されています。
    • PQ、PQSは新しい世代のレンズで、旧型のHFTレンズ(Non-PQ)とは互換性に一部制限がある場合があります。
  4. 高度な露出制御(6008系など)
    • TTL(Through The Lens)測光に対応しており、多分割測光やスポット測光など、多岐にわたる測光モードを搭載しています(機種による)。
    • プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露光モードを選択できます。

代表的な機種

  • Rolleiflex SLX / 6006: シリーズ初期のモデル。電子制御の基礎を確立。
  • Rolleiflex 6008 Professional / SRC1000: シリーズで最も普及したモデルの一つ。多機能な露出制御を搭載。
  • Rolleiflex 6003: 6008の機能を一部簡略化したモデルや、デジタル時代に対応したモデルがあります。
  • Rolleiflex 6001 Professional: オート露出を省き、マニュアル露出とシャッター速度優先AEに特化したシンプルなプロ向けモデル。
  • Rolleiflex 6008 AF: オートフォーカスに対応した最終世代のモデル。

購入・使用上の留意点(ガイド)

  • バッテリー:6000シリーズは専用のニッカド(NiCd)充電池を使用しており、古い個体はバッテリーの寿命や劣化が問題となることがあります。互換バッテリーやバッテリーのセル交換サービスなどを利用することも検討が必要です。
  • 電子部品:電子制御が中心のため、故障すると修理が困難な場合があります。信頼できる修理業者を見つけておくことが重要です。
  • レンズ互換性:旧型(Non-PQ)、PQ、PQS、AFレンズなど、レンズの種類によって対応するボディや機能(最高シャッター速度、AFなど)が異なります。購入前に使用する機種との互換性を確認しましょう。

このシステムは、6×6判の中判カメラとしては非常に先進的で、高い機動性と描写力を両立させているため、現在でもプロやハイアマチュアに愛用されています。

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