[PSA80 PSA 80 319413]ヒルティー HILTI フェロスキャン PS 200、PS200シリーズ バッテリーセル交換 関連情報
PS 200は、電磁誘導方式を採用したコンクリート構造物内の鉄筋探査システムです。コンクリートを非破壊で調査できるため、改修工事や耐震補強工事、アンカー施工時の事前調査などで広く活用されます。
PS 200の主な特長と機能
1. 探査機能
- 鉄筋の位置と深さ(かぶり厚さ)の測定:
- コンクリート表面から鉄筋までの距離(かぶり厚)を計測し、鉄筋の正確な位置を特定できます。
- かぶり厚の測定精度は$\leqq \pm 10%(中心位置の精度は\pm 3 \text{mm}$)。
- 鉄筋径の推定:
- 探査結果から鉄筋の径を推定する機能があり、±1規格径の精度で表示されます。
- 探査モード:
- クイックスキャン: スキャナー単体で鉄筋位置とかぶり厚さをその場で素早く確認できます。最長$30 \text{m}$の記録モードもあります。
- イメージスキャン: 最大$60 \text{cm} \times 60 \text{cm}$の範囲を探査し、モニター上で鉄筋の配筋状況を2D画像で確認できます。
- ブロックスキャン: イメージスキャンを組み合わせることで、最大$1.8 \text{m} \times 1.8 \text{m}$の広範囲を探査できます。
- 最大探査深さ: $100 \text{mm}$程度までの鉄筋探査に適用されます。(ただし、鉄筋間隔とかぶり厚さの比率などの条件によります。)
2. システムの利便性
- コードレスシステム: スキャナーとモニターが赤外線通信で接続されており、コードレスで高い作業性を実現しています。
- データ転送と報告書作成:
- 探査データをSDカードに保存し、USB接続でPCへ高速転送が可能です($\text{csv}$形式など)。
- 付属のPCソフトウェア(Ferroscan Programなど)を使用して、解析結果のレポート(配筋状況の画像や、かぶり厚の平均値・標準偏差など)を簡単に作成できます。
- ボイスレコーディング機能: 現場でのメモを音声で記録でき、作業効率が向上します。
- 日本語表示: モニターの操作画面やPCソフトウェアが日本語に対応しています。
主な用途
- 施工管理・品質管理:
- 新築時や改修時のコンクリートかぶり厚さの確認。
- 改修・補修工事:
- 爆裂補修など、コンクリート補修に必要な鉄筋の正確な位置特定。
- 鉄筋の位置を把握することで、構造安全性確認や補修計画の立案に貢献します。
- 穿孔・切断時の鉄筋干渉回避:
- コア抜き(コア削孔)やアンカー施工時など、コンクリートに穴あけや切断を行う前に鉄筋の干渉を避けられる位置を決定します。
補足情報
- 規格適合: 国土交通省の「非破壊試験によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)」適合機種です。
- 構成品: PS 200は主にPS 200 S スキャナーとPS 200 M モニターで構成され、その他にバッテリーパック(PSA 80)、充電器、PCソフトウェアなどが付属します。

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