[H0232]Apple eMate300 バッテリーセル交換 関連情報
Apple eMate 300は、小中高生向けに特別に設計された、革新的なポータブルコンピュータです。1997年に発売され、Apple Newtonの後継機にあたりますが、PDA(携帯情報端末)ではなく、サブノートパソコンとして売り出されました。Newton OSを搭載しており、手書き認識機能とタッチスクリーンを備えていました。
ユニークなデザインと特徴
eMate 300は、独特で耐久性に優れたデザインが特徴です。半透明のティールグリーン(青緑色)のプラスチック製筐体は際立った特徴であり、他の半透明なカラーバリエーションもありました。クラムシェル型(二つ折り)のデザインには、キーボードとタッチスクリーン用のスタイラスが内蔵されており、ARMプロセッサを搭載していました。このデバイスは頑丈で、学校という過酷な環境に耐えられるように作られており、ターゲットとする層に完璧にマッチしていました。
ソフトウェアと用途
eMate 300には、学校での使用に合わせて調整されたソフトウェアがプリインストールされていました。ワープロ、表計算、描画プログラムなどが含まれています。シンプルなインターフェースで使いやすく、生徒はすぐに作業に取りかかることができました。バッテリーの持続時間が長いことも重要な特徴で、1回の充電で丸一日授業に使用できました。また、eMate 300はネットワークに接続できたため、生徒はファイルを共有したり、共同で作業を進めたりすることができました。
販売終了の理由
有望なスタートを切ったにもかかわらず、eMate 300は発売からわずか1年後の1998年に生産終了となりました。これは、Appleに復帰したスティーブ・ジョブズが、同社の製品ラインを合理化することを決めたためです。ジョブズはMacやその他のコア製品に集中することを望み、eMate 300は彼の新しいビジョンに沿っていませんでした。短い期間の販売でしたが、eMate 300はAppleの歴史の中で愛されるユニークな製品として残っています。また、iPadをはじめとする多くの現代の教育向けデバイスの先駆けとも見なされています。

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