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[EA-BL11]SHARP シャープ PDA Zaurus SL-C760、SL-C860、SL-C750、SL-C1000、SL-C3000、SL-C3100、SL-C3200、SL-B500 他 バッテリーセル交換 関連情報

SHARPの名機、液晶Zaurus(ザウルス)シリーズを今でも大切にされているのですね。バッテリー型番 EA-BL11 は、リナックスザウルス(リナザウ)黄金期を支えた非常に重要なパーツです。

これら伝説的なデバイスを現代で維持・活用するための関連情報をガイド形式でまとめました。


1. 対応機種とバッテリーの基本仕様

EA-BL11 は、主にSL-Cシリーズ(ブック型)の標準バッテリーとして採用されていました。

  • 主な対応機種:
    • SL-C700 / C750 / C760 / C860(初期〜中期の代表モデル)
    • SL-C1000 / C3000 / C3100 / C3200(HDD/大容量フラッシュメモリ搭載モデル)
    • SL-B500(キーボード付き縦型モデル)
  • 基本スペック: 3.7V / 1700mAh(純正値)
    • ※後継のSL-C3000シリーズ等では、より大容量の EA-BL08(2000mAh)が標準搭載されていましたが、EA-BL11と形状に互換性があるため、相互に利用可能です。

2. 現代でのバッテリー入手・代替手段

SHARP純正のEA-BL11はすでに生産終了となっています。現在、ユーザーが取れる主な選択肢は以下の通りです。

  • 互換バッテリーの購入: Amazonや楽天等で互換品が流通していますが、品質にバラつきがあるため、純正に比べて使用時間や寿命が極端に短くなるケースが多いのでご注意ください。
  • 「殻割り」とセル交換(上級者向け): 古いバッテリーのプラスチック筐体を分解し、中のリチウムイオンポリマーセルを新しいものに交換する手法です。配線や保護回路の移植が必要なため、電子工作の知識と火災への注意が求められます。
  • バッテリーリフレッシュサービス(セル交換サービス):バッテリー内部のセルのみを純正以上の容量でしかも日本製のセルで交換してくれるサービスです。安全に長寿命を実現できるため現在のところ、このセル交換サービスを利用することが一番の最善策です。

3. Zaurusを長く使うためのメンテナンス

長期間保管していたZaurusを復活させる際に注意すべきポイントです。

  • 完全放電に注意: リチウムイオン電池は空の状態で放置すると、過放電により充電できなくなります。使わない時も数ヶ月に一度は充電することをおすすめします。
  • バックアップ電池の確認: 本体内部には時計やメモリ保持用の二次電池(コイン電池等)が内蔵されています。メインバッテリーを抜いた状態で設定がすぐ消える場合は、内部電池の寿命です。
  • ACアダプターの仕様: 純正ACアダプターは EA-70(5V 2.0A / センタープラス / 外径4.0mm・内径1.7mm)です。汎用品を使う際は極性と電圧に十分注意してください。

4. ソフトウェアとコミュニティの現状

ハードウェアが動いても、現代のウェブサイト(HTTPS/TLS規格)を閲覧するのは標準ブラウザでは困難です。

  • セルフコンパイルとカスタムカーネル: 有志によるDebianの移植や、最新のライブラリへの対応が今でも一部のコミュニティ(Zaurus User Group等)で細々と続けられています。
  • テキスト入力マシンとしての再評価: 「親指打ち」ができる優れたキーボードと、瞬時に起動するテキストエディタとしての価値は今でも高く、ポメラ(Pomera)と比較されることも多いです。

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