計測機器

[FDK MODEL 8HR-AAU、080000-032]SIBATA 柴田科学 環境測定機器 粉じん測定 ニッケル水素電池パック他 バッテリーセル交換 関連情報

SIBATA(柴田科学)製の粉じん計や環境測定機器で使用されているバッテリー「FDK MODEL 8HR-AAU(型番:080000-032)」に関する、交換・運用・保守のためのガイド情報です。

このバッテリーは、現場での長時間駆動を支える重要な消耗品です。機器を安定して稼働させるためのポイントをまとめました。

1. 基本仕様と対応機種の確認

お手元のバッテリーは、FDK製の単3形(AA)ニッケル水素電池(Ni-MH)を8本直列に組んだパックバッテリーです。

  • 純正電圧: 9.6V (1.2V × 8本)
  • 純正容量: 1500mAh
  • 主な対応機種: * 柴田科学製 デジタル粉じん計(LD-3型、LD-3B型、LD-3K型など)
    • その他、型番「080000-032」を指定している環境測定機器

注意: 酷似した型番や、他社製の互換バッテリー(非純正品)も流通していますが、粉じん計は精密な校正(キャリブレーション)が施されているため、電圧降下の挙動が変わると測定データや動作安定性に影響が出る場合があります。原則として純正品、または信頼性の高いセル交換サービスの利用が推奨されます。

2. ニッケル水素電池(Ni-MH)の特性と運用のコツ

リチウムイオン電池とは異なり、ニッケル水素電池には特有の性質があります。長持ちさせるために以下の運用を心がけてください。

① メモリー効果に注意

  • 現象: バッテリーを使い切らずに(継ぎ足し充電)何度も充電していると、一時的に電圧が低下し、まだ容量が残っているのに機器が「バッテリー残量なし」と誤認識する現象です。
  • 対策: 定期的に(5回~10回の充電に1回程度)、機器の電源が自然に切れるまで使い切ってからフル充電(リフレッシュ)を行うと、本来の容量を維持しやすくなります。

② 自己放電への対策

  • 現象: 使わずに置いておくだけでも、少しずつ電気が抜けていきます。
  • 対策: 測定業務の直前(前日など)に必ず充電を行ってください。「数ヶ月前に充電して保管していたから大丈夫」と現場に持っていくと、すぐにバッテリー切れを起こす原因になります。

3. バッテリーの寿命と交換のサイン

ニッケル水素電池の寿命は、使用環境にもよりますが充放電回数で約500回、期間としては2〜3年が目安です。以下のような症状が出たら交換のサインです。

  • フル充電したのに、規定の測定時間(例:LD-3型なら連続約3時間など)を持たずにすぐ切れる。
  • 充電器にセットしても、すぐに「充電完了」になってしまう(疑似満充電状態)。
  • バッテリーパック自体が不自然に膨張している、または液漏れ(白い粉や錆)が見られる。

4. 廃棄・リサイクルについて

ニッケル水素電池は「資源有効利用促進法」により、リサイクルが義務付けられています。

  • 一般ゴミや不燃ゴミとして廃棄することは絶対に避けてください(発火の恐れがあります)。
  • 端子部分(コネクタ)にプラスチックテープなどを貼って絶縁してください。
  • 柴田科学の取扱代理店に引き渡すか、産業廃棄物として適正に処理できる業者、またはお近くの「JBRC」登録リサイクル協力店(家電量販店など)にお持ち込みください。

5. トラブルシューティング(よくある症状)

  • Q. 充電が始まらない、またはエラーになる
    • A. バッテリーが完全に放電しきる「過放電」状態になっている可能性があります。長期間(半年以上)未充電で放置すると、充電器がバッテリーを認識できなくなることがあります。この場合は、バッテリーの買い替えが必要です。
  • Q. 現場が高温(または極端な低温)だと持ちが悪い
    • A. ニッケル水素電池は温度変化に敏感です。特に環境測定の現場が10°C以下、あるいは40°C以上になる場合、一時的に容量が低下することがあります。冬場などは使用直前まで本体をなるべく常温で保管することをお勧めします。

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