測量機器

Leica ライカ WILD NA2002、NA3003、NA2002A、NA3003A メモリーバックアップバッテリーセル交換 関連情報

ライカ(Leica/WILD)のデジタルレベル「NA2002」「NA3003」「NA2002A」「NA3003A」の、内蔵メモリーバックアップバッテリー(内蔵電池)交換に関する情報をガイド形式でまとめました。

デジタルレベルの黎明期を支えた名機ですが、経年により内蔵バックアップバッテリーの寿命を迎えている個体が多くなっています。作業の検討や手配の際の参考にしてください。

1. バックアップバッテリー消耗のサイン

本体の電源を入れた際、ディスプレイに以下のエラーコードが表示される場合は、内部のメモリー保持用バッテリーが完全に消耗、または低下しています。

エラー表示: Err 8C

このエラーが出ている状態では、内部設定や一時的なデータ保持、カレンダー機能などが正常に維持できなくなります。そのまま放置すると液漏れによる内部基板の腐食など、致命的な故障を引き起こす原因にもなるため、早めの交換が必要です。

2. バッテリーセル交換の基本仕様と注意点

これらのモデルは、外部から簡単に交換できる乾電池や標準の着脱式バッテリー(GEB79など)とは別に、本体内部の基板に直接はんだ付け、または固定された内蔵バッテリーセルを持っています。

  • 交換の形態: 本体を分解して内部のセルを入れ替える「内蔵タイプ」の交換作業となります。
  • データ消失のリスク: 内部電池を取り外した時点で、本体メモリー内に保存されている観測データや校正値、設定内容が消失する可能性が極めて高いです。
  • 事前の対策: セル交換を業者に依頼する場合や作業を行う前には、必ず必要な観測データを外部にバックアップ(データ出力)しておいてください。基本として「データは消失するもの」として扱う必要があります。

3. 業者へ依頼する際の手順(一般的なリフレッシュサービスの流れ)

ユーザー自身での分解・はんだ付けは、精密な光学・電子機器であるためハードルが高く、専門のバッテリーリフレッシュサービス等に本体ごと預けて交換を依頼するのが一般的です。

ステップ 1: データのバックアップ

上述の通り、作業前にすべての重要なデータをPC等へ転送・保存します。

ステップ 2: 梱包と発送

  • 本体内蔵タイプのため、着脱式バッテリーだけではなく「デジタルレベル本体」を送付する必要があります。
  • 精密機器のため、輸送時の振動や衝撃に耐えられるよう、気泡緩衝材(プチプチ)や新聞紙などで厳重に保護し、頑丈な箱に梱包します。
  • 運送会社(日本郵便のゆうパックなど)の指定や元払い・着払いの条件は依頼先ごとに異なるため、事前に指定された発送方法を厳守して荷受センター等へ発送します。

ステップ 3: 交換作業・受取

専門業者にて、内部の古いセルが新しい高品質なセルへ交換(リセル)されます。完了後、手元に返送されたら通電確認を行い、Err 8C が解消しているか確認してください。

💡 補足:外部バッテリー(GEB79等)について 本体の駆動用外部バッテリー(GEB79 / ArtNo.522767など)も同様にセルが寿命を迎えている場合、並行して外部バッテリーのリフレッシュ(セル交換)を依頼すると、フィールドでの運用が一気に安定するため、同時期のメンテナンスをおすすめします。

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