[MODEL NO. BTR-06(S)]フジクラ Fujikura 光ファイバー融着接続機 FSM-17S、FSM-17R、FSM-50S、FSM-50R 他 バッテリーセル交換 関連情報
フジクラ(Fujikura)製の光ファイバー融着接続機(FSM-17S / 17R / 50S / 50R)用バッテリー「BTR-06(S)」に関する、保守・運用のためのガイド情報です。
本機種は長年現場で愛用されている名機ですが、バッテリーの特性(ニッケル水素:Ni-MH)を正しく理解することが、作業効率の維持とコスト削減の鍵となります。
1. バッテリー(BTR-06S)の基本スペック
まずは、お手持ちの純正バッテリーの仕様を再確認しておきましょう。
- 型番: BTR-06(S) / BTR-06 / BTR-06A(※仕様により末尾の文字が異なる場合があります)
- 公称電圧: 13.2V
- 公称容量: 4500mAh (4.5Ah)
- セル種類: ニッケル水素(Ni-MH)電池
2. ニッケル水素(Ni-MH)特有の注意点とメンテナンス
現在の主流であるリチウムイオン電池とは異なり、BTR-06(S)に採用されているニッケル水素電池には「メモリー効果」があります。
💡 メモリー効果対策(リフレッシュ充電)
バッテリーを使い切る前に継ぎ足し充電を繰り返すと、融着機が「まだ残量があるのに電圧が下がった」と誤認識し、使用可能時間が極端に短くなります。
- 対策: 定期的に融着機や専用充電器(ADC-11やDCC-11など)のリフレッシュ機能(放電機能)を使い、完全に放電させてから満充電にしてください。
💡 長期保管時の注意(自己放電)
ニッケル水素電池は、使っていなくても少しずつ電気が抜ける「自己放電」が激しい特性を持っています。
- 対策: 数ヶ月放置すると完全に放電し(過放電)、最悪の場合バッテリーが眠ってしまい充電できなくなります。長期保管する際も、数ヶ月に一度は定期的に充電を行ってください。
3. 現在の運用・リプレイス(買い替え)の選択肢
FSM-50SやFSM-17Sシリーズは発売から年数が経過しており、純正の新品バッテリーを入手することが難しくなっているか、価格が高騰しているケースがあります。現在、現場では以下の3つの選択肢が主流です。
① 互換バッテリー(サードパーティ製)の購入
現在、ネット通販などで「BTR-06 互換品」として、中国製などの安価なバッテリーが流通しています。
- メリット: コストが非常に安い。
- デメリット: 品質にバラつきがあり、公称容量(4500mAh)より早く寿命が来るリスクがある。
② セル交換(リビルド・リフレッシュサービス)の利用
専門業者に古いBTR-06(S)を送り、中身の電池セルだけを新品(場合によっては容量アップしたセル)に交換してもらう方法です。
- メリット: 純正のケースや基板をそのまま使うため、融着機との相性問題が起きにくい。エコロジー。
- デメリット: 業者への往復送料や作業日数がかかる(即納できない)。
③ ACアダプタ・外部電源での運用
現場に100V電源(またはインバーター付きの車載電源)がある場合、バッテリーを介さずACアダプタ(ADC-11等)から直接電源を供給して運用します。バッテリーの劣化を気にする必要がなくなります。
4. トラブルシューティング(よくある症状と対策)
- 症状:充電器に挿してもエラーランプがつく、または充電がすぐ終わる
- 原因: 過放電によるバッテリーの寿命、または一時的な電圧低下。
- 対策: 何度か抜き差しすると充電が始まることもありますが、改善しない場合はセルの寿命(寿命目安:充放電約300〜500回)です。
- 症状:満充電したのに数回融着しただけで「バッテリー残量小」になる
- 原因: メモリー効果の発生。
- 対策: 上述の通り、完全放電⇒満充電のリフレッシュを2〜3回繰り返してみてください。それでもダメな場合はセルの劣化です。
5. 安全のための廃棄方法
ニッケル水素電池はリサイクル可能な貴重な資源です。 寿命を迎えたバッテリーを処分する際は、絶対に一般ゴミとして捨てず、端子部分にビニールテープなどを貼って絶縁した上で、産業廃棄物として適切に処理するか、家電量販店等のリサイクルBOX(JBRC協力店)に回収を依頼してください。

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