[MODEL 9N-1200SCK]SANYO Cadnica JMS OT-701 輸液ポンプ 他 バッテリーセル交換 関連情報
🔋 バッテリー型番 9N-1200SCK および JMS OT-701 輸液ポンプ に関するガイド
1. バッテリーの基本情報(9N-1200SCK)
このバッテリーは、主に医療機器向けに使用されていたニッケル・カドミウム (Ni-Cd) タイプの組電池です。
- メーカー名: SANYO (サンヨー) の Cadnica(カドニカ) シリーズ
- 型番: 9N-1200SCK
- 公称電圧:10.8V (ボルト)
- Ni-Cdセル1セルあたり1.2Vのため、9セル直列で10.8Vとなります。
- 公称容量: 1200mAh (ミリアンペア時)
- 用途: 主に医療機器、特に輸液ポンプなどのバックアップ電源として使用されていました。
💡 Ni-Cdバッテリーの特徴
非常に大電流放電に優れており、過充電・過放電に強いという特性から、高い信頼性が求められる医療機器や非常用機器に多く採用されていました。ただし、現在の一般的な充電池(リチウムイオンやニッケル水素)と比べ、メモリー効果が発生しやすく、カドミウムを含有するため廃棄時に適切な処理が必要です。
2. 関連機器(JMS OT-701 輸液ポンプ)
このバッテリーが使用される主要な機器の一つに、JMS(ジェイ・エム・エス) 製の輸液ポンプがあります。
- 機器名: JMS OT-701 (輸液ポンプ)
- 用途: 汎用性の高い多機能な輸液ポンプで、点滴セットを用いて正確な輸液(薬液の注入)を行うために使用されます。
- バッテリーの役割: 輸液ポンプのバッテリーバックアップ電源として機能します。
- AC電源が切断された場合や、患者の移動時などに動作を継続させるために不可欠です。
- OT-701では、最大で約4時間程度のバッテリー駆動が可能とされています(機器の状態や使用条件によります)。
- 関連機器: 同じJMSの輸液ポンプシリーズである OT-707 などでも、同等品(相当品)のバッテリーが使用されていました。
3. 交換・購入に関するガイド
「9N-1200SCK」はすでに生産終了しているSANYOの旧型番であるため、新品として入手することは困難です。
- ✅ 現状の入手方法
- 相当品の利用: 専門の電池販売業者などでは、オリジナルの仕様(電圧・容量・コネクタ形状)に合わせて内部のセルを組み直した**「組電池製作バッテリー」として相当品(互換品)**が販売されています。
- 型番の末尾が異なる類似品(例:10N-1200SCKなど)は、電圧などが異なるため、必ず「9N-1200SCK相当品 (10.8V 1200mAh)」であることを確認してください。
- 中古品/デッドストック: ごくまれに市場に出回ることがありますが、寿命や性能劣化が進んでいる可能性が高く、医療機器への使用は推奨されません。
- ⚠️ 交換時の重要事項
- 安全性: 輸液ポンプは患者の生命維持に関わる重要な医療機器です。バッテリー交換は、必ず医療機器の修理・保守資格を持つ業者、またはメーカー指定の業者に依頼し、交換後の動作保証と点検を受けてください。
- 記録: バッテリー交換の履歴(日付、交換業者、使用部品)は、機器の保守記録として適切に保管してください。
4. 廃棄時の注意点 ♻️
Ni-Cdバッテリーは、有害物質であるカドミウムを含んでいます。
- 処分方法: 絶対に一般ごみとして捨てず、産業廃棄物として、または専門の回収業者を通じて適切に処理してください。
- 病院やクリニックなどの施設で使用された機器の場合は、通常、専門の医療廃棄物処理ルートに乗せて処理されます。
ご使用の機器の安全と性能維持のためにも、バッテリーの交換・保守は適切な方法で行うことが非常に重要です。

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