測量機器

[MODEL 5KR-2000C]SANYO CADNICA 5KR-2000C バッテリーセル交換 関連情報

💡 SANYO CADNICA 5KR-2000C 関連情報ガイド

🔋 基本情報と特徴

  • 種類: ニカド電池 (Ni-Cd電池)
    • SANYO CADNICA(カドニカ)は、サンヨー電機(現パナソニック)が製造していたニカド(ニッケル・カドミウム)電池のブランド名です。
  • 型番の構成: 「5KR-2000C」は、通常、以下のような情報を表しています。
    • 5K: 5セルの構成(電池が5本直列に接続されている)
    • R: セルの形状やシリーズ(詳細な規格はKRシリーズなどに属する)
    • 2000: セル単体の公称容量が2000mAh(ミリアンペアアワー)
    • C: セルのサイズや形状(「C」サイズのセルを使用)
  • 公称電圧: ニカド電池のセル単体の公称電圧は1.2Vです。
    • 「5KR-2000C」の場合、5セル直列なので、パッケージとしての公称電圧は 5×1.2V=∗∗6.0V∗∗ となります。
  • 特徴:
    • ニカド電池は、大電流放電特性に優れており、電動工具や産業機器、非常用照明など、大きな出力を必要とする用途に広く使われていました。
    • 充放電を繰り返すことでメモリー効果が発生しやすい特性があります。(完全に放電しきってから充電しないと、見かけ上の容量が低下する現象)

🛠 主な用途

「5KR-2000C」のようなバッテリーパックは、以下の様な機器の電源として使われていました。

  • 測量機器: トータルステーション、レベルなどのバッテリー
  • ハンディターミナル
  • 非常用照明・防犯装置
  • コードレス電話の親機・子機 (古いモデル)
  • 産業用特殊機器

🔄 現在の状況と交換に関する注意点

  • 製造状況: ニカド電池は環境への配慮(カドミウムが有害物質であるため)や性能面(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池の普及)から、新規製造は大幅に縮小または終了しています。
  • 代替品/セル交換:
    • 現在、既存の機器でこのバッテリーが必要な場合、新品の純正品を入手するのは非常に困難です。
    • 一般的に、パック内の劣化したセル(5本組のCサイズ2000mAhニカド電池)を、同等または互換性のあるニッケルカドミニウム電池 (Ni-Cd) セルに交換する**「バッテリーリフレッシュサービス」**を利用するのが一般的です。
    • Ni-MHセルはNi-Cdセルと電圧特性が近く互換性があり、より大容量化されているものが多いため、Ni-Cdよりも高容量になるケースもありますが、充電器の互換性などを確認する必要があります。(この機種の製造時期から純正充電器ではNi-MHセルの充電には対応してないものがほとんです)

⚠️ 取り扱いの注意点

  • 充電器: Ni-Cd用として設計された充電器を使用する必要があります。Ni-MHセルに交換した場合も、Ni-CdとNi-MHは充電特性が似ているため流用可能な場合がありますが、充電器が対応しているか確認してください。(確認できない場合は、Ni-Cdバッテリーを強くお勧めします。)
  • 廃棄: カドミウムを含むため、一般ゴミとしては廃棄できません。自治体の指示に従うか、回収・リサイクル業者を通じて産業廃棄物として適切に処理する必要があります。

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