■SANYO MODEL 4KR-600AE 互換 カスタムバッテリー販売品 関連情報
1. バッテリー型番「4KR-600AE」について
「4KR-600AE」は、主に計測器などのポータブル機器に使用されるニカド(Ni-Cd)電池の型番です。
🔋 基本仕様
- 公称電圧: 4.8V
- 公称容量: 600mAh
- 種類: ニッケル・カドミウム蓄電池(Ni-Cd)
🔌 主な用途機器
- 三菱化学 簡易型低抵抗率計 Loresta-EP MCP-T360(または後継・同等機種)など、この種のバッテリーを使用するハンディタイプの計測器の電源として使われています。
🔄 入手・交換時の注意点
- 廃盤の可能性: ニカド電池は現在、環境配慮などから生産が終了している場合が多く、純正品の新規入手は難しいことがあります。
- 互換品/リフレッシュサービス:
- 互換バッテリー: 代替品として同等仕様の互換バッテリーが販売されていることがあります。
- バッテリーリフレッシュ/セル交換: 既存のバッテリーパックの内部セルのみを新しいニカドまたはニッケル水素(Ni-MH)セルに交換するサービスを利用するのが一般的です。ニッケル水素(Ni-MH)はニカドよりも環境負荷が低く、容量も増える場合がありますが、充電器や機器との互換性を事前に確認が必要です。
- 自己放電とメモリー効果: ニカド電池は自己放電が大きく、使い切らずに継ぎ足し充電を繰り返すとメモリー効果で容量が低下するため、完全に放電してから満充電する運用が推奨されます。
2. 三菱化学 簡易型低抵抗率計「Loresta-EP MCP-T360」について
「MCP-T360」は、表面抵抗率や体積抵抗率を測定するためのハンディタイプの低抵抗率計です。
🔬 機器の概要
- 用途: 導電性材料、帯電防止材料、半導体関連材料などの抵抗率測定。
- 測定対象例: 導電性塗料、導電性インキ、導電性プラスチックス、ITOガラス、金属蒸着膜、電磁波シールド材料など。
- 測定原理: 専用の**4探針プローブ(四端子法)**を用いて、ワンタッチで高精度な測定を行います。
- 特徴: ハンディタイプで持ち運びが容易なため、ラインでの簡便な検査や現場での測定に適しています。
- 電源: 前述の**バッテリー(4KR-600AEなど)**またはACアダプターを使用します。
⚙️ 関連する機能(機種により異なる)
- 測定レンジ: 10−2 Ω 程度の低抵抗から 106 Ω 程度まで測定可能です。
- オートホールド/タイマー設定: 測定値の安定を待つための機能。
- データ出力: 別売のデータロガーソフトなどを用いて、PCに測定データを出力できる機種もあります。
3. 日立「CET-104A」について
「CET-104A」は、日立から販売されていた簡易型の低抵抗率計の型番です。
🔭 機器の概要
- 用途: MCP-T360と同様に、主に抵抗率測定に使用される計測器です。
- 位置づけ: 簡易型またはハンディタイプとして、現場やラボでの手軽な測定ニーズに対応していました。
- 現状: 現在は生産終了している可能性が高く、中古市場やメンテナンス情報が中心となります。MCP-T360などの現行・後継機種が代替として用いられます。
🛠️ メンテナンスと運用
- CET-104Aのような旧型機種を運用する場合、校正や修理の対応可否をメーカーまたは専門の修理業者に確認することが重要です。
- プローブや消耗品も供給が終了している可能性があるため、互換性のあるプローブが利用できるかどうかも確認ポイントとなります。
💡 ガイドのまとめ
これらの情報は、特に計測器のメンテナンスやバッテリー交換を行う際の参考にしてください。
| 項目 | 4KR-600AE | MCP-T360 (Loresta-EP) | CET-104A |
| 分類 | ニカド充電池 | 簡易型低抵抗率計 | 簡易型低抵抗率計 |
| 主な用途 | MCP-T360などの電源 | 導電性材料の抵抗率測定 | 抵抗率測定 (旧型) |
| 電圧/容量 | 4.8V / 600mAh | – | – |
| 交換/修理 | セル交換・互換品が主流 | 校正・修理が必要 | 修理不可の可能性あり |
| 注意点 | メモリー効果、廃盤、互換性確認 | 4探針プローブ、データ管理 | 消耗品供給、校正・修理の可否 |

