計測機器

[P-24/F25G2]Panasonic パナソニック National 松下電器産業 ムサシインテック 測定器 ハイビットメガー DI-11N 他 バッテリーセル交換 関連情報

💡 バッテリー情報と互換性について

P-24/F25G2 バッテリーの概要

  • メーカー: Panasonic(パナソニック)、または旧名のNational(ナショナル)、松下電器産業が製造に関わっていた可能性が高いバッテリーです。
  • 用途: 主にムサシインテック製ハイビットメガー DI-11Nなどの携帯型測定器に使用される交換用充電池パックです。
  • 電池種類: 搭載されているセルは、**ニッケルカドミウム蓄電池(Ni-Cd)**の可能性が高いです。

🔋 主要なスペック(DI-11N対応品)

ムサシインテックの「DI-11N」に使用される交換用電池パックの一般的な仕様は以下の通りです。

  • 公称電圧: DC 12V
  • 内蔵電池: Ni-Cd sub-C 1.2V × 10セル
  • 公称容量: 2800mAh(初期のDI-11Nの仕様)または3000mAh(現在の交換用電池の多く)

📝 互換性について: 現在、交換用として販売されている電池パックは、容量が3000mAhにアップグレードされている場合がありますが、DI-11Nを含むDI-11シリーズ、IP-701Gなどと互換性があると案内されています。コネクタ接続で交換可能です。


🛠️ 測定器:ハイビットメガー DI-11Nについて

DI-11Nの特長と用途

ムサシインテックが製造・販売するハイビット絶縁抵抗計で、「ハイビットメガー」とも呼ばれます。

  • 用途: 主に高圧ケーブル高圧機器絶縁抵抗測定に使用される高電圧対応の測定器です。
  • 最大測定電圧: DC -1kV~-11kV(任意設定可能)。高電圧での絶縁状態を正確に測定します。
  • 最大測定抵抗: 100,000MΩ(100GΩ)までの超高抵抗を測定可能です。
  • 主要機能:
    • アナログメーター表示により、視覚的に抵抗値の変動を確認できます。
    • ガード接地法での測定が可能で、高圧ケーブル単体の絶縁抵抗を正確に測定できます。
    • 3電源方式(充電式電池、外部DC電源、AC電源)に対応しており、現場での機動性に優れています。

⚡ 電源供給方式(3電源方式)

DI-11Nは以下の3つの方法で電源を供給できます。

  1. 充電式電池(内蔵バッテリー):
    • 上記P-24/F25G2(または相当品)などのニカド蓄電池パックを使用します。現場での持ち運びや非電源環境での測定に不可欠です。
  2. 外部DC電源:
    • DC 12V~14V、電流容量3A以上の外部DC電源が使用可能です。
  3. AC電源:
    • AC 90V~260V、50/60HzのAC電源での使用や、内蔵電池の充電が可能です。

⚠️ バッテリー交換・リフレッシュに関するガイド

長期間の使用や放置により、ニカド電池は性能が低下します。DI-11Nを安定して使用するために、以下の点にご留意ください。

  1. 純正品または互換品の購入:
    • 現在、ムサシインテックから「DI-11N/IP-701G用電池」として交換用電池パックが販売されています。こちらを入手するのが最も確実です。
    • 型番は異なる場合がありますが、スペック(12V、3000mAh Ni-Cd)とコネクタ形状が適合することを確認してください。
  2. バッテリーリフレッシュサービス:
    • 古い電池パックの外装やコネクタを再利用し、内部の電池セルのみを新しい高容量セルに交換する「バッテリーリフレッシュ(セル交換)」サービスを利用する方法もあります。これは、廃番となったバッテリーの延命やコスト削減に有効です。
  3. ニカド電池の特性:
    • ニカド電池は「メモリー効果」という現象があり、完全に放電しない状態で充電を繰り返すと、見かけ上の容量が低下することがあります。定期的に完全に使い切ってから満充電を行うことが推奨されます。
    • ニカド電池は環境負荷物質のカドミウムを含むため、廃棄の際は必ず専門の業者や自治体の指示に従って適正に処理してください。

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