[USN60 SW]MOLI 超音波探傷器 USN 60 SW(旧 クラウトクレーマー、新 GEインスペクション・テクノロジーズジャパン)バッテリーセル交換 関連情報
MOLI 超音波探傷器 USN 60 SW 関連情報ガイド 💡
MOLIの超音波探傷器 USN 60 SW(または USN60 SW ND)は、旧クラウトクレーマー(Krautkramer)社の技術を受け継ぎ、**GEインスペクション・テクノロジーズジャパン(GE Inspection Technologies Japan)を経て、現在はWaygate Technologies(ウェイゲート・テクノロジーズ)**が関連会社として事業を継承している、高性能なポータブルデジタル超音波探傷器です。
この機器は、特に高分解能と幅広い測定範囲を兼ね備え、現場検査からシステム応用まで多岐にわたる非破壊検査(NDT)アプリケーションで利用されていました。
🔍 主要な特徴と性能
USN 60 SWは、アナログ探傷器の優れた性能とデジタル技術の利点を融合させたモデルです。
- 高性能・高分解能:薄物検査に必要な高い近距離分解能を保持しつつ、大型鍛造品の検査や水浸自動探傷システムにも対応できる広い測定範囲(例: 1mm〜27.94m 鋼中換算)を持ちます。
- フルデジタル設計:従来のアナログ機に匹敵する視認性を実現した高分解能カラーLCD(640×480ピクセル)を搭載し、アナログ波形表示をデジタルで再現しています。
- 軽量・ポータブル:バッテリー込みで約 3.0kgと軽量で、現場検査に適した堅牢なハウジングを備えています。
- 多彩な探傷機能:
- RF表示モード:異種材の接着検査やエコー評価の精度向上に役立ちます。
- SmartView機能(リアルタイムピークホールド):水浸法などの検査で、きず情報を常時表示可能です。
- DAC/TCG機能:距離による減衰を補正し、精度の高い評価を可能にする機能がオプションで利用可能です。
- 幅広い周波数帯域:0.25MHz〜25MHzの範囲内で10種類の周波数帯域幅を選択でき、様々なプローブやアプリケーションに対応します。
- データ管理:Aスコープ波形や各種パラメータ設定を含め、最大225件(モデルによる)の測定データを装置内に保存可能です。
⚙️ 継承と現在の状況
この探傷器のルーツは、非破壊検査機器分野で著名な**クラウトクレーマー(Krautkramer)**社にあります。
- クラウトクレーマー(Krautkramer):オリジナルの開発元。
- GEインスペクション・テクノロジーズジャパン:GE(General Electric)グループ傘下に入り、販売・サポートを行っていました。
- Waygate Technologies(ウェイゲート・テクノロジーズ):現在は、**日本ベーカーヒューズ(Baker Hughes Company)**傘下のブランドとして、GEのNDT機器事業を継承しています。
MOLIは、特定モデルの再販業者や商標として使われることがありますが、基本的な技術と製品サポートの系譜は上記の通りです。
🔋 メンテナンスと注意点
USN 60 SWのような旧モデルを使用・維持していく上で、特に重要なのがバッテリーと修理・校正です。
- バッテリー:専用の充電池(NiMHまたはリチウムイオン)を使用しますが、製造終了から年数が経っているため、バッテリーリフレッシュサービス(セル交換)の利用が必要となるケースが多くあります。
- 修理・校正:メーカーの事業継承を経ているため、修理や定期校正については、現在のWaygate Technologies製品の正規代理店や、非破壊検査機器の専門業者に問い合わせる必要があります。

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