[20-AA500×9 形]非常電源用 古河電池 密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池 バッテリーセル交換 関連情報
古河電池の蓄電池と東洋シャッターの非常用シャッター開放電源装置に関する情報をガイド調にまとめます。
1. 古河電池 密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池
1-1. [20-AA500×9 形] 非常電源用 蓄電池の概要
この型式の蓄電池は、主に非常用電源として使用される**密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池(Ni-Cd電池)**です。
- 用途: 非常照明、火災報知設備、そして今回の事例のように非常用シャッター開放装置(パニックオープナー)の非常用電源など、停電時のバックアップ電源として組み込まれます。
- 特徴: Ni-Cd電池は、比較的長寿命で、急な大電流放電にも強く、過充電・過放電にも耐性があるため、信頼性が求められる防災設備に広く採用されてきました。
- 型式記号の意味(推測):
- 20: 電池のセル数(20セル直列、公称電圧24V系に相当)
- AA500: セルの形式(「AA」は単3形に近いサイズ、「500」は容量が500mAh付近であることを示すことが多い)
- ×9: 設置や接続の形態(パックの構成など)を示す可能性があります。
- ※注意: Ni-Cd電池は環境負荷物質であるカドミウムを含むため、近年ではニッケル水素電池(Ni-MH)やリチウムイオン電池への置き換えが進んでいますが、既設の防災設備では継続して使用・交換されています。
2. 東洋シャッター関連設備
2-1. 非常用シャッター開放電源装置 パニックオープナー
パニックオープナーは、東洋シャッター株式会社が取り扱う水圧開放装置の通称です。
- 役割: 火災などの非常時に、閉鎖された防火・防煙シャッターを、外部から消防活動を可能にするため、人が通れる高さまで自動的に開放する装置です。
- 作動原理:
- 消防隊が消防用ホースを接続口に繋ぎ、**放水(加圧)**します。
- 装置内部の水圧スイッチが水圧を検知します。
- 水圧信号を受け、**非常電源装置(蓄電池の電力を使用)**が作動し、シャッターを開放させます。
- 消防法上の位置付け: シャッターにパニックオープナーなどの水圧開放装置を設けることで、**「消防活動に有効な開口部」**と認められ、無窓階の消防用設備等の設置基準が大幅に軽減されるメリットがあります。
- 開放高さ: 装置のタイマー設定により、人が通れる高さ(標準設定45秒など、最大約3分間で調整可能)まで自動的に開放し停止します。
- 設置: 新設のシャッターだけでなく、既存のシャッターにも取り付けが可能です。
2-2. 逆変換装置 RINBS 他
この型式記号は、パニックオープナーのシステムを構成する電源装置(制御盤)の一部を示している可能性が高いです。
- 逆変換装置(インバータ): 一般的に直流(DC)を交流(AC)に変換する装置を指します。
- 文脈での役割:
- 非常時に停電が発生すると、蓄電池(20-AA500×9形など、直流電源)から電力が供給されます。
- この直流電力を、シャッターのモーターを駆動させるために必要な交流電力に変換する役割を担っていると考えられます。
- RINBSは、東洋シャッターの非常電源装置のシリーズや型式記号の一部である可能性が高いです。この装置全体が、蓄電池の充放電管理と、非常時のシャッター開放動作の制御を行います。

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