[CYK-8X43SC2000]SHIMPO 充電式電池内蔵タイプデジタルストロボスコープ DT-315 DT-315N DT-315P 他 バッテリーセル交換 関連情報
💡 デジタルストロボスコープの基本機能
デジタルストロボスコープは、高速で回転または往復運動している物体に光を当て、その閃光(フラッシュ)の周期を調整することで、物体が静止しているように見せる、あるいは**ゆっくり動いているように見せる(スローモーション)**ための測定器です。
これにより、物体の回転速度(rpm)の測定や、動作中の**ブレや異常の目視による解析(ストップモーション分析)**が可能になります。
🔋 DT-315/DT-315N/DT-315P シリーズの主な特長(DT-315Nを例に)
これらのモデルは充電式電池内蔵のコードレスタイプで、計測場所を選ばずに使用できる点が大きなメリットです。
1. 広範囲計測と高精度
- 計測範囲:**40.0~35,000 rpm(fpm:flashes per minute)**と広範囲な計測が可能です。
- 閃光源:キセノンランプを使用し、高精度の閃光を実現しています。
2. 位相調整機能
- 同期状態(物体が静止して見える状態)を保ったまま、光のタイミングをずらすことで、像の位置を移動させることができます。これにより、物体を全周にわたって観察したり、特定の観察したい位置に固定したりすることが容易になります。
3. 外部信号による同期・遅延発光
- 外部信号用コネクタを標準装備。
- 外部信号(例:回転検出センサーからのパルス)に同期させて発光させることができます。
- 遅延発光(ディレイ発光):外部信号が入った後、設定した角度(0~359∘)または時間(0~2000 ms)だけ遅らせて発光させることが可能です。これにより、回転体の特定の動作タイミングを詳細に解析できます。
4. メモリ機能
- 電源オフの際に、直前の発光周波数を記憶し、次に電源を入れた時にその周波数で発光を開始できます。
5. DT-315P(印刷機用汎用形)について
- DT-315Pは、主に印刷機などのラインでの使用を想定したモデルで、ロール上の絵柄などの目視検査に適した機能を持つ場合があります(基本的な仕様はDT-315Nに近い場合が多いです)。
⚡ バッテリーと関連情報(CYK-8X43SC2000)
ご提示の「CYK-8X43SC2000」は、これらのストロボスコープ(DT-315、DT-315N、DT-315P)に使用されている充電式電池パック、またはその互換品の型番の一つに関連しています。
バッテリーの仕様(一例)
- 種類:ニカド電池(Ni-Cd)
- 電圧:9.6 V
- 容量:2000 mAh
- 電源:専用ニカド電池または付属の**ACアダプタ**(急速充電対応)
- 連続発光時間:ニカド電池で約1時間(使用頻度により異なる)
バッテリーリフレッシュサービスについて
ニカド電池は寿命が来ると、充電しても十分な性能を発揮できなくなります。 このため、[CYK-8X43SC2000]などの型番で、既存のバッテリーケースを再利用し、内部の電池セルのみを新品に交換する**「バッテリーリフレッシュ(セル交換)サービス」**が提供されていることがあります。 本体買い替えに比べ安価に済むため、古い機種をお使いの場合に有用な選択肢となります。
🔧 使用・活用のヒント
- 回転体の観察:
- 回転速度の測定:物体が静止して見える状態の発光周波数(fpm)を読み取ることで、回転速度(rpm)が分かります。
- スローモーション観察:回転速度よりわずかに低い周波数で発光させることで、回転体の動作をスローモーションのように観察し、異常なブレや振動をチェックできます。
- 外部同期の活用:
- 外部センサーからの信号と同期させることで、回転速度が変動する対象物でも安定した観察が可能です。
- 注意点:
- ストロボの閃光は目に強い刺激を与える可能性があるため、使用時は直視を避けるなど、安全に十分配慮してください。
- 充電池の寿命が測定精度や連続使用時間に影響するため、十分な充電状態を保つことが重要です。

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