[FNB-28]YAESU 八重洲無線 FT729 FT-729 デュアルバンド ハンディ トランシーバー 他 バッテリーセル交換 関連情報
YAESU FT-729とは?
YAESU(八重洲無線)の FT-729 は、2メートル(VHF)と70センチメートル(UHF)のアマチュア無線バンドで動作する、デュアルバンドのハンディトランシーバーです。今では製造されていないビンテージモデルのため、主に中古市場で取引されています。
主な特徴
FT-729は、その堅牢な作りとコンパクトな設計で知られており、携帯性に優れていることから多くのユーザーに愛用されました。FNB-28 バッテリーパックを着脱して使用するのが特徴です。
バッテリー(FNB-28)について
FT-729の運用に不可欠なのが、専用のFNB-28 バッテリーです。これはニッケルカドミウム(Ni-Cd)電池で、公称電圧は7.2V、容量は700mAhです。Ni-Cd電池は、完全に放電しないうちに充電を繰り返すと、使用できる容量が減ってしまうメモリー効果という現象が起こりやすいのが特徴です。そのため、充電する前にはバッテリーを完全に使い切ることが推奨されます。
現在、新品のFNB-28を入手することは困難なため、多くのユーザーは互換性のある社外品バッテリーパックを探したり、内部のセル(電池本体)を交換してバッテリーを再生したりしています。
使用方法と注意点
FT-729を動かすには、充電済みのFNB-28バッテリーパックを本体に取り付け、アンテナを接続してから電源を入れます。周波数を選択し、音量とスケルチを調整して使用します。送信は、PTT(Push-to-Talk)ボタンを押して行います。周波数入力用のキーパッド、メモリーチャンネル機能、そして周波数などが表示される液晶ディスプレイなど、当時のハンディ機として一般的な機能を備えています。
トラブルシューティングのヒント
FT-729は古いモデルであるため、以下のような問題がよく報告されます。
- バッテリーの問題: 電源が入らない、または充電してもすぐに切れてしまう場合は、FNB-28バッテリーが寿命を迎えている可能性が高いです。
- 音声の問題: 雑音が入る、または全く聞こえない場合は、スピーカーの故障や、スケルチの設定が原因であることがあります。
- アンテナコネクタ: アンテナの接続が緩い、またはコネクタが破損していると、電波の送受信性能が著しく低下します。
FT-729は、その時代の八重洲無線製品のビルドクオリティを示すモデルとして、アマチュア無線愛好家やコレクターに今なお根強い人気があります。

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