株式会社シー・シー・ピー TURBO CHARGE 充電式ニカド電池 バッテリーセル交換 関連情報
この製品は、かつてラジコンや模型、電動工具などに広く使われていた充電式ニカド電池とその充電器のシリーズです。
【製品概要】
「TURBO CHARGE」は、高出力が必要なホビー用途に特化して開発された製品群です。ニッケル・カドミウム(Ni-Cd)電池は、ニッケル水素(Ni-MH)やリチウムイオン(Li-ion)電池が登場する以前、ラジコン愛好家にとって欠かせない存在でした。
【主な特徴】
- 高出力(ハイパワー): 瞬間的に大きな電流を流せるため、モーターを強力に駆動させるラジコンカーや飛行機に適していました。
- メモリー効果: ニカド電池特有の現象で、完全に放電しきらない状態で充電を繰り返すと、電池容量が本来より少なくなる「メモリー効果」が発生することが知られています。当時の充電器には、このメモリー効果をリフレッシュ(解消)するための機能が搭載されているモデルもありました。
- 堅牢性: ニッケル水素電池などに比べて、過放電に対する耐性が高く、比較的丈夫な電池でした。
【製品ラインナップ(当時の例)】
- 充電器:
- AC100V電源タイプと、車載のシガーソケットから充電できるDC12Vタイプがありました。
- 複数のセル(電池)を同時に充電できるマルチ充電器や、急速充電に対応したモデルも存在しました。
- ニカド電池のメモリー効果を考慮し、一度完全に放電してから充電する「放電機能」を備えた充電器も人気でした。
- バッテリーパック:
- 「6V 500mAh」から「7.2V 1700mAh」など、さまざまな電圧と容量のバッテリーパックが販売されていました。
- タミヤコネクターなど、ホビー用途で一般的なコネクターが標準装備されていました。
【現在の状況と注意点】
- 販売終了: TURBO CHARGEシリーズは、新世代の充電池(ニッケル水素、リチウムイオンなど)の普及に伴い、すでに製造・販売が終了しています。
- ニカド電池の取り扱い:
- カドミウムは有害物質のため、現在の主流はニッケル水素やリチウムイオン電池です。
- 使用済みのニカド電池は、一般ごみとして捨てることができません。各自治体の指示に従い、販売店や回収協力店でリサイクル(処理)してもらう必要があります。
- 代替品: 現在、当時のラジコンや電動ガンを使用する場合は、互換性のあるニッケル水素バッテリーパックや、一部ではリチウムポリマー(LiPo)バッテリーなどが使われています。ただし、使用する機体や充電器との互換性を確認する必要があります。
もし、お手元に当時の「TURBO CHARGE」シリーズ製品をお持ちで、使用を検討されている場合は、以下の点に注意してください。
- 長期間放置されていたバッテリーは、寿命を迎えている可能性が高いです。
- 充電器が正常に動作するか、ケーブルなどに劣化がないか、事前に確認してください。
- 安全のため、充電中は目を離さず、発熱や異臭がないか常に注意してください。
この情報が、株式会社シー・シー・ピーの「TURBO CHARGE」シリーズについて理解を深める一助となれば幸いです。

