[NBB-9320]JRC 日本無線 PHS AH-J3003S、WX220J他 バッテリーセル交換 関連情報
日本無線(JRC)製のPHS端末「AH-J3003S」と「WX220J」、そして関連する電池パック「NBB-9320」に関する情報ですね。これらの機種は、PHS(Personal Handy-phone System)が全盛期だった頃の製品で、特にビジネス用途やエントリーモデルとして普及しました。
日本無線 PHS AH-J3003S / WX220J および関連電池パック NBB-9320 について
AH-J3003S とは
AH-J3003Sは、日本無線が製造し、当時のDDIポケット(後にウィルコム)が販売していたPHS端末です。
- 発売時期: 2004年7月15日
- 特徴:
- ストレート型のPHS端末で、通話品質を重視し、ダイバーシティアンテナを搭載していました。
- 当時のPHSとしては、基本性能がしっかりしており、ウィルコムの法人向けやエントリーモデルとして長く販売されました。
- 海外でも使用できる機能がありました。
- 後継機種としてWX220Jが登場しました。
WX220J とは
WX220Jは、AH-J3003Sの直接の後継機種として、2007年1月25日に発売されたPHS端末です。基本的にはAH-J3003Sのコンセプトを踏襲しており、安定した通信性能が特徴でした。
電池パック NBB-9320 および NBB-9310 (AH-J3003S対応) について
これらの機種で使われていた電池パックは、NBB-9320(WX220J対応)とNBB-9310(AH-J3003S対応の一部)があります。
重要な情報として、これらの電池パックには**リコール(無償交換)**が実施されました。
- リコール発生時期: 2007年6月13日に公表
- リコールの理由: 電池の製造工程上の問題により、電話機本体に非常に強い衝撃を与えた場合に、電池内部で稀に短絡が発生し、電池パックが発熱・膨張する可能性が判明したため。
- 対象製品:
- 日本無線製PHS電話端末 AH-J3003S対応電池パック「NBB-9310」の一部
- WX220J対応電池パック「NBB-9320」
- 販売期間: 2006年11月~2007年6月
- 対策: 当該電池パックを回収し、良品電池パックに無償で交換する措置が取られました。
もし、現在もこれらの機種や電池パックをお持ちの場合は、すでにリコール期間は終了していますが、過去にこのような重要な問題があったことをご留意ください。
現在の状況と利用について
- PHSサービス自体は、ソフトバンクによるウィルコム沖縄のPHSサービスを含め、2021年1月末をもって全て終了しています。そのため、これらのPHS端末は現在、公衆回線での通話やデータ通信に利用することはできません。
- 現在では、これらの端末はコレクターズアイテムや、Wi-Fi環境下でのみ利用できる内線システムなど、ごく限られた用途でしか使われることはないでしょう。
- 電池パックに関しても、経年劣化により寿命が尽きているものがほとんどです。現在、正規の電池パックを入手することは非常に困難です。一部の専門店では、劣化した電池を新しいセルに交換する「リセルサービス」を提供している場合がありますが、公式なサポートではありません。
これらのPHS端末は、かつて多くの人々のコミュニケーションを支えた歴史的なデバイスです。今では役割を終えましたが、当時のPHS技術の一端を垣間見ることができますね。

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