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[PCA1322-0000 100396]Profoto B2 シリーズ 他 リチウムイオンバッテリーセル交換 関連情報

Profoto B2 250 AirTTL システムの心臓部ともいえるリチウムイオンバッテリー(型番:PCA1322-0000 / 100396)について、その特徴や運用のアドバイスをガイド形式でまとめました。

Profoto B2はすでに生産完了(ディスコン)となっているモデルですが、その携行性の高さから今なお愛用者が多い名機です。


1. スペックと基本性能

このバッテリーは、B2ジェネレーター専用に設計された交換式バッテリーです。

  • 容量: フル発光で約215回、最低出力で数千回の発光が可能。
  • 充電時間: 標準のバッテリーチャージャー 2.8A を使用して約45分〜1時間でフル充電。
  • 特徴: メモリー効果のないリチウムイオン電池を採用しており、継ぎ足し充電が可能です。

2. バッテリーのステータス確認

バッテリー上面、またはB2本体のディスプレイで残量を確認できます。

  • LED 3つ点灯: 100–70%
  • LED 2つ点灯: 70–40%
  • LED 1つ点灯: 40–10%
  • LED 1つ点滅: 10%未満(速やかに充電が必要です)

3. 長く使うためのメンテナンス・保管ガイド

リチウムイオンバッテリーを劣化させないための重要なポイントです。

保管時の注意点

  • 「空の状態」で放置しない: 完全に放電した状態で長期間放置すると、再充電ができなくなる「過放電」に陥るリスクがあります。
  • 理想の保管残量: 長期保管する場合は、**50〜80%(LED 2〜3個)**程度の残量にしておくのがベストです。
  • 温度環境: 高温多湿を避け、涼しい場所に保管してください。

定期的なリフレッシュ

数ヶ月使用しない場合でも、3ヶ月に一度は残量を確認し、必要であれば補充電を行うことでバッテリーの寿命を延ばすことができます。


4. トラブルシューティングと互換性

充電できない場合

もしチャージャーを繋いでも反応がない場合は、端子部分を乾いた布で清掃してください。それでも反応がない場合は、内部の保護回路が働いているか、セルの寿命の可能性があります。

予備バッテリーの確保

現在、新品の入手が難しくなりつつあります。オークションや中古市場で探す際は、**「PCA1322-0000」または「100396」**という型番がB2専用であることを確認してください。

注意: B1用のバッテリー(型番 100323)とは形状が全く異なるため、互換性はありません。


5. 推奨アクセサリー

  • バッテリーチャージャー 2.8A: 標準の急速充電器です。
  • カーチャージャー 1.8A: 移動中の車内でシガーソケットから充電できるため、ロケ撮影が多い方に重宝されます。

6. 少しだけ専門的なこと

MOSFETの不具合によって放電量(取り出せる電流や電圧)が著しく低下することは十分にあり得ます。

「全く動かない(0%)」わけではないのに、パワーが出ない、あるいはすぐにライトが暗くなってしまうといった症状には、以下の2つの技術的理由が考えられます。


1. 内部抵抗の増大(セミショート・半壊状態)

MOSFETが完全に焼き切れる(オープン)手前の**「半壊状態」**になると、本来は極めて低いはずのON抵抗(RDS(on)​)が数倍〜数百倍に増大することがあります。

  • 電圧降下の発生: 抵抗が増えると、そこで大きな電圧降下が発生します。例えば、電池自体には 4.0V あっても、MOSFETを通った後の基板出力では 3.0V まで落ちてしまうような現象です。
  • 発熱への変換: 本来LEDへ行くはずのエネルギーが、故障したMOSFETでとして消費されます。これにより、フラッシュライトが異常に熱くなったり、保護回路が「電圧不足(CUV)」と誤判定してすぐに消灯したりします。

2. ゲート駆動の不完全(中途半端なON状態)

MOSFET自体ではなく、BMSの制御回路(ゲートドライバ)がダメージを受けているケースです。

  • 「絞られた」状態: MOSFETは門(ゲート)にかける電圧によって、流れる電流量をコントロールします。この駆動回路が壊れてゲート電圧が十分に上がらないと、MOSFETは「半分閉まった蛇口」のようになり、一瞬だけ大電流を流そうとしても必要な電流が通りません。

よくある症状の例

もし以下のような挙動が見られるなら、MOSFETの特性劣化が疑われます。

症状推測される原因
弱光モードは点くが、ターボ(爆光)にすると即落ちする大電流を流した瞬間の電圧降下が大きく、BMSの低電圧保護が作動している。
電池は満充電なのに、ライトの光が以前より黄色っぽく暗いMOSFETの抵抗増大により、LEDに届く電圧が不足している。
点灯して数秒で、グリップ付近(基板の位置)が猛烈に熱くなる故障したMOSFETが電力を熱に変えてしまっている。

切り分け方法

もしテスターをお持ちであれば、以下の点を確認してみてください。

  1. 電池単体の電圧(負荷なし)
  2. 点灯中の基板出力電圧 もしこの差が 0.5V 以上あるようなら、BMS(MOSFET)の異常である可能性が極めて高いです。

この症状は、特定のライトを「ターボモード」で長時間連続使用した後に発生しましたか?もしそうであれば、熱によるMOSFETの「熱的劣化」の典型的なパターンかもしれません。

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