コニカミノルタ KONICA MINOLTA JM-105 黄疸計 バッテリーセル交換 関連情報
コニカミノルタの経皮用黄疸計「JM-105」は、新生児の皮下組織におけるビルリビン濃度を非侵襲(無痛・無採血)で迅速に測定する医療機器です。新生児高ビルリビン血症(黄疸)のスクリーニング検査において広く使用されています。
1. JM-105の主な特徴と仕組み
- 非侵襲測定: 採血を伴わないため新生児への痛みやストレスがなく、感染リスクを大幅に低減します。
- 2波長・2光路方式: 青色と緑色の光を用いた独自の光学測定技術により、皮膚の厚みやメラニン色素の影響を補正し、精度の高い測定値を算出します。
- カラータッチパネル&データ管理: 液晶画面で直感的に操作でき、複数回測定の平均値算出(1〜5回設定)や、ID登録機能による患者データ管理に対応しています。
- 充電&校正機能: ドッキングステーションにセットするだけで充電が行われ、光学チェッカーによる精度確認も容易に行えます。
2. 標準的な測定手順
- 準備・校正確認ドッキングステーションで本体の校正値(チェッカー値)が正常範囲内にあるか確認し、プローブ先端を清拭・消毒します。
- 測定設定必要に応じて、単回測定または複数回の平均値設定(推奨:3回など)を選択します。
- 測定部位へのアプローチ新生児の胸骨部(または前額部)にプローブ先端を垂直にあてます。
- 測定の実施本体を適度な力で垂直に押し込むと、照射が行われて「ピピッ」と音が鳴り、短時間で測定が完了します。
- 結果の記録画面に表示された測定値(mg/dL)を確認し、カルテへ記録します。
臨床でのポイント: 測定部位は原則として服に隠れやすく日焼けの影響を受けにくい「胸骨部」が推奨されます。打撲痕(皮下血腫)がある場所や、光線療法中の照射部位は避け、健常な皮膚で測定してください。
3. 運用上の注意点と臨床活用
| 項目 | 留意事項 |
| スクリーニングの位置づけ | 経皮的ビルリビン値(TcB)はあくまでスクリーニング(簡易測定)です。治療基準付近の高値を示した場合や、治療適応の最終判断には必ず採血による血清総ビルリビン値(TSB)を確認します。 |
| 光線療法実施中の評価 | 光線療法の照射部位は皮膚表面のビルリビンが分解されているため、実際の血清値より低く測定されます。遮光布で保護していた部位で測定するか、採血測定へ切り替えます。 |
| 衛生管理・消毒 | 症例ごとにプローブ先端を消毒用エタノールで清拭し、院内感染や交差感染の防止を徹底します。 |

