[HP Spares# 307132-001、HP Part# 274779-001]HP サーバー DL360 G4 他 バッテリーセル交換 関連情報
HPサーバー「ProLiant DL360 G4」世代で利用されていた、このバッテリーパックについて解説します。
このパーツは、主にSmart Array 6i コントローラ(オンボード)や、当時のRAIDカードのBBWC(Battery Backed Write Cache)オプションとして使用されていたものです。
📋 基本スペックと役割
- 電圧 / 容量: 3.6V / 500mAh
- セル種類: Ni-MH(ニッケル水素電池)
- 主な型番:
- HP Spares#: 307132-001
- HP Part#: 274779-001
- 役割: サーバーが突然停電した際、コントローラのメモリ(キャッシュ)上にある「未書き込みデータ」を保持するために電力を供給します。これにより、データ破損(ライトホールの発生)を防ぎます。
🔍 DL360 G4 での主な用途
DL360 G4は、2000年代半ばに活躍した1Uラックマウントサーバーの傑作機です。
- キャッシュ保護: このバッテリーは、標準またはオプションの「64MB/128MB BBWCモジュール」に接続されます。
- パフォーマンス向上: バッテリーが正常な状態でないと、OS側で「ライトキャッシュ(Write Back)」が強制的に無効化(Write Throughへ移行)されるため、ディスクの書き込み速度が劇的に低下します。
⚠️ 保守・交換時のアドバイス
1. 寿命と交換時期
ニッケル水素(Ni-MH)電池の特性上、寿命は通常 2〜3年 程度です。
- サーバー起動時のPOST画面で「1794-Slot X Drive Array – Battery Module Replacement Recommended」といったエラーが出た場合は交換が必要です。
- 長期間通電していない個体の場合、完全放電して再充電不能になっているケースが多々あります。
2. 充電プロセス
新しいバッテリーに交換した後、管理画面(ACU/SSA)で「Battery Status: OK」になるまで、通常 2時間〜24時間 程度の充電時間が必要です。その間、ライトキャッシュ機能は一時的に無効化されたままとなります。
3. 入手性について(2026年現在の視点)
DL360 G4はすでにビンテージに近いモデルです。
- 純正品: 新品のデッドストックを見つけるのは非常に困難です。
- 互換品: 現在流通しているものの多くはサードパーティ製の互換セルです。コネクタの形状(3ピン/2ピン等)が一致しているか、必ず現物を確認してください。
💡 補足:廃止・移行の背景
後継のDL360 G5以降では、バッテリーではなくキャパシタ(FBWC: Flash Backed Write Cache)への移行が進みました。キャパシタは充放電による劣化が少なく、半永久的に使用できるため、現在のサーバー保守ではバッテリー交換という作業自体が少なくなっています。
DL360 G4を現役、あるいは検証機として維持される場合は、この「307132-001」がシステムの安定稼働とディスクパフォーマンスを握る重要な鍵となります。

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