カスタムバッテリー

■[GB50-3F、GS GB50-3F カスタム]Japan Storage Battery 電子計測器 MS369B 他用 カスタムバッテリー販売品(保護回路内蔵Li-ion) 関連情報

Japan Storage Battery(日本電池、現在の ジーエス・ユアサ コーポレーション)製のバッテリー「GB50-3F」は、主に古い電子計測器や通信機器のバックアップ用として使用されていたニカド電池(Ni-Cd)です。

Anritsu(アンリツ)のシグナルジェネレータ MS369B などの精密機器において、設定情報の保持(メモリーバックアップ)という重要な役割を担っています。このバッテリーに関する維持管理や代替品探しのポイントをガイド形式でまとめました。


1. 基本スペックと特徴

まず、お手元のバッテリーの特性を正確に把握しておきましょう。

  • 電圧: 3.6V(1.2Vのセルが3つ直列に接続されています)
  • 容量: 50mAh
  • 化学組成: ニッケル・カドミウム(Ni-Cd / ニカド)
  • 形状: 3ピンまたはリード線付きの小型パック(基板直付けタイプが多い)

注意点: ニカド電池は現在、環境負荷の観点から生産が大幅に縮小されています。純正品(当時のGSブランド)を入手するのは困難なケースが多いです。


2. 機器(MS369B等)への影響と寿命

電子計測器において、このバッテリーは「縁の下の力持ち」ですが、劣化すると以下のような問題が発生します。

  • 設定消失: 電源を切るたびに、キャリブレーションデータやユーザー設定がリセットされる。
  • 液漏れリスク: ニカド電池は寿命が来ると電解液(強アルカリ性)が漏れ出すことがあります。これがプリント基板に付着すると、回路パターンを腐食させ、修理不能なダメージを与える原因になります。
  • 交換目安: 一般的に3〜5年程度ですが、製造から10年以上経過している場合は、外観に異常がなくても交換を強く推奨します。

3. 代替品選定のガイドライン

純正の「GB50-3F」が見つからない場合、以下の条件を満たす代替品を探すことになります。

A. 電圧と容量の確認

  • 電圧(3.6V)は必須: これが異なると動作しないか、回路を壊します。
  • 容量(50mAh): 近い数値であれば問題ありません(例:60mAhや80mAhなど)。少し大きくなる分にはバックアップ時間が伸びるだけですが、物理的なサイズが大きくなる点に注意してください。

B. バッテリーの種類(化学組成)

  • 本来は Ni-Cd(ニカド) ですが、現在は Ni-MH(ニッケル水素) の3.6Vパックが代替品として一般的です。
  • 注意: ニッケル水素電池は自己放電がニカドより早い場合がありますが、常時通電している機器のバックアップ用であれば実用上の問題は少ないです。

C. 形状とピン配列

  • 基板直付けタイプ: 3つのピン(プラス1本、マイナス2本などで固定)の位置が一致するか確認が必要です。
  • リード線タイプ: 既存のコネクタを再利用してハンダ付け加工する必要があります。

4. 保守作業時のアドバイス

  1. データのバックアップ: バッテリーを取り外すと、保持されていたデータは即座に消えます。あらかじめ設定値をメモするか、PC等にダンプできる場合は実行しておきましょう。
  2. 液漏れの清掃: もし取り外した際に基板が湿っていたり、白い粉が付着していたりした場合は、無水エタノールなどで丁寧に清掃してください。
  3. 極性に注意: 基板にシルク印刷(+ / -)があるはずです。逆に付けると故障の原因になります。

この機種のカスタムバッテリー販売品の購入はこちら