[KP5105A3]東芝テリー クレーン無線操縦装置 4.8Vタイプ バッテリーセル交換 関連情報
東芝テリー(現・東芝インフラシステムズ)製のクレーン無線操縦装置用バッテリー**「KP5105A3」**について、維持管理や交換の際に役立つ情報をガイド形式でまとめました。
このバッテリーは、長年建設現場や工場で信頼されてきた4.8V仕様の純正バッテリーですが、現在は製品のライフサイクルに伴う注意点もいくつか存在します。
1. 基本仕様の確認
まずは、お手元の個体が以下のスペックに該当するかご確認ください。
- 型番: KP5105A3
- 電圧: 4.8V
- タイプ: ニッケル水素(Ni-MH)
- ※初期モデルはニカドが主流でしたが、現在は互換性のあるニッケル水素タイプも流通しています。
- 主な適合機種: 東芝テリー製 無線操縦装置(リモコン)
2. 運用・メンテナンスのポイント
クレーンの操作中に急な電池切れを起こさないためのコツです。
- メモリー効果への対策: ニカド/ニッケル水素電池は、使い切る前に充電を繰り返すと「まだ残量がある」と誤認し、使用時間が短くなる「メモリー効果」が発生します。定期的に**リフレッシュ(使い切ってからの満充電)**を行うことで寿命を延ばせます。
- 予備バッテリーの保管: 自然放電しやすいため、予備は涼しい場所に保管し、数ヶ月に一度は充放電を行うのが理想的です。
- 端子の清掃: 接点部分に油分や埃が付着すると、接触不良や充電不足の原因になります。綿棒に接点復活剤やアルコールを少量含ませて拭き取ると効果的です。
3. 交換時期のサイン
以下のような症状が現れた場合は、バッテリーの寿命(劣化)と考えられます。
- 稼働時間の極端な低下: 満充電したのに数時間、あるいは数分で切れる。
- 充電の異常: 充電器にかけてもすぐに「完了」になる、あるいはいつまでも充電が終わらない。
- 外観の変化: バッテリーパックが膨らんでいる、液漏れ跡がある。
4. 入手方法と現状
現在、東芝テリーの無線操縦装置事業は一部変化しており、純正品の入手が難しくなっているケースがあります。
| 入手ルート | 特徴 |
| メーカー純正品 | 信頼性は最高ですが、価格が高く、廃番の可能性もあります。 |
| リフレッシュサービス | 既存の外装を活かし、中身のセル(電池)だけを新品に交換する専門業者があります。コストを抑えつつ性能を新品同様に戻せるため、現在主流の選択肢です。 |
| 互換品 | サードパーティ製。安価ですが、フィッティングや安全性にバラつきがあるため慎重な選定が必要です。 |
5. 安全上のご注意
クレーン操作は人命に関わる作業です。
重要: バッテリーの不具合による通信途絶は、クレーンの意図しない停止や事故につながる恐れがあります。少しでも「持ちが悪い」と感じたら、早めの交換をお勧めします。

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