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[MODEL 2HR-4UC-MC-2]松風シェードアイ NCC デジタル歯冠色調分析器「Shade Eye Ncc」 コニカミノルタ JM-103 黄疸計 バッテリーセル交換 関連情報

医療現場を支える精密測定器ガイド

今回は、歯科医療および新生児医療の現場で、より正確で、患者様への負担が少ない医療を実現するために活躍する2つの測定機器、「松風シェードアイ NCC」と「コニカミノルタ JM-103 黄疸計」について、その特徴と役割をわかりやすくご紹介します。


歯の色を正確に捉えるデジタルアイ – 松風シェードアイ NCC

◆「シェードアイ NCC」とは?

「シェードアイ NCC」は、株式会社松風が開発したデジタル歯冠色調分析器です。歯科治療において、クラウン(被せ物)やブリッジといった補綴物(ほてつぶつ)を作製する際に、患者様ご自身の天然の歯の色(シェード)を、誰でも正確に、そして客観的に測定するために使用されます。

◆ なぜ必要?そのメリット

従来、歯の色の確認は「シェードガイド」と呼ばれる色見本を使い、歯科医師や歯科技工士が目視で行ってきました。しかし、この方法では、照明環境や個人の感覚によって判断にばらつきが生じることがありました。

「シェードアイ NCC」は、LED光源を搭載し、常に一定の環境下で歯の色を測定します。これにより、以下のような大きなメリットが生まれます。

  • 客観的な数値データ: 歯の色を「VITAクラシカルシェード」などの規格に基づいた数値や記号で客観的に分析・表示するため、誰が測定しても同じ結果が得られます。
  • 精度の向上: 周囲の明るさや光の色に左右されず、常に安定した高精度の測定が可能です。
  • 情報共有の円滑化: 測定データを歯科医師と歯科技工士の間で正確に共有できるため、より患者様の天然歯に近い、審美性の高い補綴物の作製に繋がります。

◆ 簡単な使い方

  1. 起動と校正: 機器の電源を入れ、付属のキャリブレーションキャップで色の基準を校正します。
  2. 測定: 測定したい歯の表面に、機器の先端を軽く当てて測定ボタンを押します。
  3. 結果表示: 測定結果が液晶画面に瞬時に表示されます。

◆ 知っておきたいポイント

「シェードアイ NCC」は、歯科医療における色調分析のデジタル化を推進した画期的な機器です。現在では、機能がさらに進化した後継モデルも登場しており、歯科医療の精度向上に貢献し続けています。


赤ちゃんに優しい光の検査 – コニカミノルタ JM-103 黄疸計

◆「JM-103 黄疸計」とは?

「JM-103」は、コニカミノルタ株式会社が開発した経皮黄疸計です。生まれて間もない新生児の黄疸(おうだん)の程度を、皮膚の上から光を当てるだけで、血液を採取することなく測定(スクリーニング)する医療機器です。

黄疸は、血液中の「ビリルビン」という黄色い色素が増加することで起こります。多くの新生児に見られますが、時に治療が必要な場合もあるため、早期のスクリーニングが重要です。

◆ ママ・パパも安心、そのメリット

従来、黄疸の正確な測定には、赤ちゃんの踵(かかと)などから少量の血液を採取する必要がありました。JM-103は、この採血に伴う赤ちゃんの痛みや負担をなくす画期的な製品です。

  • 非侵襲で無痛: 採血が不要なため、赤ちゃんに痛みやストレスを与えません。
  • 迅速な測定: 赤ちゃんの額や胸に機器の先端を当てるだけで、数秒で測定が完了します。
  • 衛生的: 繰り返し使用でき、感染のリスクも低減されます。
  • スクリーニングに最適: 産院やクリニックでの日々の健康チェックにおいて、迅速かつ簡便に黄疸のスクリーニングを行うことができます。

◆ 簡単な使い方

  1. 起動: 機器の電源を入れます。
  2. 測定: 赤ちゃんの額や胸骨部など、平らな部分の皮膚に測定プローブをそっと当てます。
  3. 結果表示: 自動的に測定が行われ、推定ビリルビン値が画面に表示されます。

◆ 知っておきたいポイント

「JM-103」は、その優れた利便性と安全性から、世界中の産科・小児科医療施設で広く普及しました。現在、コニカミノルタでは、操作性やデータ管理機能をさらに向上させた後継モデル「JM-105」が主流となっていますが、「JM-103」は新生児医療における非侵襲検査の重要性を確立した、非常に価値のある機器と言えるでしょう。

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