[BT2202-B A22-H80C]エプソン EPSON Endeavor Na01 mini シリーズ関連情報

2025年5月24日スタッフ

エプソン Endeavor Na01 mini シリーズガイド：[BT2202-B A22-H80C]バッテリー搭載モデル

エプソンダイレクトから2008年11月に登場した「Endeavor Na01 mini」は、当時「ネットブック」として注目を集めた低価格ミニノートパソコンです。手軽なセカンドマシンとして、またモバイルでのインターネット利用を主眼に置いて開発されました。ここでは、その中でも標準バッテリーパック [BT2202-B A22-H80C] を搭載したモデルを中心に、その特徴と関連情報をご案内します。

主な仕様

Endeavor Na01 mini は、ネットブックの典型的な構成ながら、エプソンらしい堅実な作りが特徴でした。

項目	仕様
CPU	インテル® Atom™ プロセッサー N270 (1.60GHz)
チップセット	モバイルインテル® 945GSE Express
メモリ	1GB (増設不可)
HDD	160GB (SATA, 5400rpm)
液晶ディスプレイ	10.2型ワイドTFTカラー液晶 (WSVGA: 1024×600ドット、ノングレア)
無線LAN	IEEE802.11b/g準拠
有線LAN	10/100BASE-TX
インターフェース	USB 2.0×3、VGA出力、SD/MMC/メモリースティック対応カードスロット、ヘッドフォン出力、マイク入力
OS	Windows® XP Home Edition Service Pack 3 正規版
本体サイズ	約 266 × 184.7 × 39 mm (幅×奥行き×高さ)
重量	約 1.28 kg
発売当初の価格	46,800円 (後に価格改定あり)

Endeavor Na01 mini の特徴

見やすい10.2型ノングレア液晶: 当時のネットブックとしてはやや大きめの10.2型液晶を採用。光沢のないノングレアパネルのため、映り込みが少なく、長時間の利用でも目が疲れにくいとされました。
打ちやすいキーボード: 10.2型の筐体サイズを活かし、キーピッチ17mm、キーストローク2mmを確保（一部キーを除く）。ネットブックとしては比較的打ちやすいキーボードを目指しました。BIOS設定でFnキーとCtrlキーの入れ替えも可能でした。
シンプルなデザイン: 指紋が目立ちにくいマットな質感の天板を採用し、ブラックとホワイトのカラーバリエーションがありました。
十分な拡張性: 3つのUSBポートや外部ディスプレイ出力、カードスロットを備え、ネットブックとしては標準的な拡張性を確保していました。

バッテリーパック [BT2202-B A22-H80C] について

ユーザー様が言及された [BT2202-B A22-H80C] は、Endeavor Na01 mini の標準バッテリーパックの型番です。

種類: リチウムイオンバッテリー
仕様: +7.4V / 4400mAh
セル数: 4セル
公称駆動時間: 約3.2時間

発売当時、エプソンダイレクトからは特に大容量バッテリーのオプションは提供されていなかったようです。現在では、純正品の入手は困難ですが、互換バッテリーやセル交換サービスを提供している業者も存在する可能性があります（ただし、利用は自己責任となります）。

当時の市場とターゲットユーザー

Endeavor Na01 mini は、インターネットの閲覧やメールの送受信、簡単な文書作成といった用途を主眼に置いた「ネットブック」市場に投入されました。4万円台という低価格を実現しつつも、国内メーカーとしての品質やサポートを求めるユーザー、特にすでにメインPCを所有しており、手軽に持ち運べるセカンドマシンを探している層にアピールしました。

現在の状況と注意点

Endeavor Na01 mini は、発売から15年以上が経過したレガシー（旧式）製品です。

性能: 現代のウェブサイト閲覧やアプリケーション利用には、CPUやメモリの性能が著しく不足しています。動画再生なども困難な場合が多いでしょう。
OS: 標準搭載の Windows XP は、すでにマイクロソフトのサポートが終了しており、セキュリティ上のリスクが非常に高い状態です。インターネットに接続しての使用は推奨されません。
サポートと部品: エプソンダイレクトからの公式なサポートや、修理部品（特にバッテリーやHDD）の提供は終了しています。
活用方法: もし現在も利用される場合は、オフラインでのテキスト作成や、Linuxディストリビューションの中でも非常に軽量なものを導入して実験的に使うなどの限定的な用途に限られるでしょう。