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[LP-E4]キャノン CANON EOS-1D X、EOS-1Ds Mark III、 EOS-1D Mark IV、EOS-1D Mark III 他 バッテリーセル交換 関連情報

キヤノンのプロフェッショナル機(1Dシリーズ)を支える大容量リチウムイオンバッテリー**「LP-E4」**およびその系譜について、オーナーや導入を検討されている方向けのガイドをお届けします。

フラッグシップ機ならではの信頼性と、現行モデルへの互換性についても触れていきます。


1. LP-E4 の基本スペックと特徴

LP-E4は、過酷な現場での使用を想定したEOS-1Dシリーズ専用の電源システムです。

  • 定格電圧: 11.1V
  • 容量: 2300mAh
  • 特徴: 電池残量を1%単位で表示する「インテリジェント機能」を搭載。また、劣化度を3段階で確認できるため、プロの現場での突然の電池切れリスクを最小限に抑えます。

2. 対応機種ラインナップ

以下のデジタル一眼レフカメラで使用可能です。これらはすべて、防塵・防滴構造を備えたキヤノンの最高峰モデルです。

機種名発売当時の位置づけ
EOS-1D Mark III高速連写モデル(APS-Hセンサー)
EOS-1Ds Mark III高画素フルサイズモデル
EOS-1D Mark IV動画機能が進化した高速機
EOS-1D Xフルサイズ統合フラッグシップ

3. 進化版「LP-E4N」との互換性について

LP-E4には、後継のLP-E4N(2450mAh)が存在します。

  • 互換性: 基本的に完全互換です。LP-E4を使用する機種にLP-E4Nを使うことも、その逆も可能です。
  • 充電器の注意: 専用充電器「LC-E4」または「LC-E4N」を使用します。これらは2本同時に装着でき、リフレッシュ機能(放電によるメモリー効果防止)も備えています。

【重要】後継機との違い 最新の「LP-E19」(EOS-1D X Mark II / Mark III用)も形状は似ていますが、LP-E4/E4Nを使用する古い機種にLP-E19を入れると、動作しない、あるいは連写速度が制限される場合があります。


4. 運用・メンテナンスのコツ

プロ機を長く愛用するためのポイントです。

  • 劣化度のチェック: カメラのメニュー画面「バッテリー情報」から、バッテリーの健康状態をこまめに確認しましょう。
  • 端子の清掃: 金色の接点部分が汚れると通信エラーの原因になります。乾いた清潔な布で時々拭いてください。
  • リフレッシュ操作: 充電器の「Performance」ランプが点滅した際は、リフレッシュボタンを押して完全放電・フル充電を行うことで、残量表示の精度を維持できます。

5. 中古導入時のアドバイス

現在、LP-E4は生産完了となっているケースが多く、純正品を新品で入手するのは難しくなっています。

  1. 純正LP-E4Nを探す: 容量が大きく、比較的新しい個体が多い「LP-E4N」を優先して探すのがベストです。
  2. サードパーティ製について: 安価な互換品も流通していますが、プロ機は電圧管理がシビアなため、信頼性の高いメーカーを選ぶか、重要な撮影では純正品を強く推奨します。

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