[SANYO MODEL 6N-1200SCK]テルモ 輸液ポンプ TE-112 他 バッテリーセル交換 関連情報
テルモ輸液ポンプ TE-112用バッテリー SANYO 6N-1200SCK ガイド(改訂版)
テルモ社の輸液ポンプ「TE-112」をご使用の皆様へ、内蔵バッテリーに関する情報をご案内します。この輸液ポンプに標準で使用されているのは、SANYO(三洋電機)製の「6N-1200SCK」というバッテリーパックです。
## バッテリーの基本仕様
お使いの輸液ポンプ TE-112に標準で搭載されているバッテリーの仕様は以下の通りです。
- モデル: SANYO MODEL 6N-1200SCK
- 電圧: 7.2V
- 容量: 1200mAh
- 種類: ニッカド(Ni-Cd)電池
このバッテリーは、複数のニッカド電池セルを組み合わせて構成された充電式のバッテリーパックです。
## バッテリーの役割と重要性
輸液ポンプのバッテリーは、AC電源が利用できない場所(移動中など)や、万が一の停電時にも治療を継続するための重要な電源です。バッテリーが劣化すると、ポンプの稼働時間が短くなったり、緊急時に正常に作動しなくなったりする可能性があります。
- 携帯性の確保: 患者の移動中も輸液を継続できます。
- 安全性の維持: 停電などの際にバックアップ電源として機能し、治療の中断を防ぎます。
## バッテリーの交換と注意点
バッテリーを交換する際は、以下の点にご注意ください。
バッテリーの入手
現在でも「6N-1200SCK」の互換・相当品が、バッテリー専門業者や医療機器部品を取り扱うオンラインストアで販売されています。
電池の種類に関する重要な注意
- 最も安全な選択: 純正品と同じニッカド(Ni-Cd)電池の互換品を選ぶことが最も安全です。
- ニッケル水素(Ni-MH)電池の検討: 一部の互換品では、より大容量なニッケル水素(Ni-MH)電池が採用されています。しかし、輸液ポンプ本体の充電回路は、元々ニッカド電池用に設計されています。ニッカド電池とニッケル水素電池では、満充電を検知する仕組みや適切な充電方法が異なります。そのため、ニッカド用に設計された充電器でニッケル水素電池を充電すると、過充電を引き起こし、バッテリーの性能低下や寿命の大幅な短縮につながる危険性があります。もしニッケル水素電池の互換品を選ぶ場合は、必ず**「TE-112の充電器で問題なく充電できる」と販売元が保証している製品**を選択してください。安易な使用は避けるべきです。
購入前の確認事項
- 電圧: 7.2Vであることを必ず確認してください。
- コネクタ形状: ポンプ本体のコネクタと完全に一致するか、写真などでよく確認してください。
医療機器の安定稼働と安全性を最優先し、信頼できる販売元から適切な仕様のバッテリーをお選びいただくことを強く推奨します。