Work diary

純正新品バッテリーよりも高い【お預かりして再生】って意味ありますか?

最近、「お預かりして再生」タイプのリフレッシュバッテリーを扱う色々な業者を見かけますが、料金をよく確認すると、ヨドバシなどで売られている純正新品よりも高額で請け負っている業者も存在します。

こうした業者に限って、YouTubeなどで「環境」や「エコロジー」、「未来の子どもたちのため」などを大きくアピールし、「良いことをしている」雰囲気を強調しているように感じます。しかし、**現状で純正新品がすぐに手に入るのに、それより高い料金を請求するのはどうなのか?**と疑問に思います。
私はもちろん、ヨドバシで純正新品を購入します。
再生やエコという言葉に惹かれる方も多いかもしれませんが、よく考えてから購入されることをおすすめします。

例:当店のセル交換サービスについて

例えば、当店のCY-EB80K(Panasonic/SANYO エネループバイク等)バッテリーセル交換サービスは、作業後の返却送料込み(※北海道・沖縄県除く)で**23,100円(税込)**です。(適正価格を目指しています)

「セルが安物では?」という声も聞きますが、当店で使用しているセルは全てメーカー正規品です。
当然、メモリロック解除(残量表示等の補正)も行っています。

ところが、【お預かりして再生】リフレッシュバッテリーのCY-EB80Kは、41,690円(税込)。…純正新品よりも高額です。

納期やサービスについて

当店の納期は、バッテリー到着後「翌営業日」に出荷が基本です。
一方、【お預かりして再生】の納期は、「到着後14日以内に連絡」と記載されており、中国まで行って帰ってきても余裕があるぐらいの遅さ…。なぜそんなに納期がかかるのか、とても不思議です。
本当に忙しくて人手不足なのでしょうか?

当店でも、対応機種が多く手間がかかるものは高めの料金設定ですが、それは「納期遅延を避けるため」に無理な受注をしていないからです。難易度が高いものは時間がかかるため、それなりの料金になります。しかし、一般的なCY-EB80Kが41,690円(税込)というのは、いかがなものでしょうか?

また、YouTubeを見る限り、機材やスキルが特別高いわけでもなく、写っている従業員数なら納期も早くできるのでは?と思ってしまいます。

たまに、【お預かりして再生】さんが作業したバッテリーが当店に持ち込まれることもありますが、技術や部材に特に優位性は感じませんし、納期遅延の理由も見当たりません。正直、当店よりも作業技術・部材の質は劣っていると感じることが多いです。

「品切れ」や「価格設定」について

さらに、当店と似たり寄ったりの料金設定の機種はほぼ品切れ。「そもそもその価格で受ける気がないのでは?」と思うこともあります。在庫があるはずの機種が「品切れ」になっているのも不思議です。ずっと品切れなら商品ページから外すべきなのでは?と感じてしまいます。

「改造委託」の明記について

バッテリーパック類には「開封や改造はお控えください」と記載されています。
当店は1998年のサービス開始当初から、「改造委託作業」と明記し、「リセルサービスはバッテリーパック自体の販売やバッテリーのメンテナンス・修理・再生サービスとは違う」と、商品ページや申込画面・利用規約等にしっかり明記しています。
しかし、【お預かりして再生】さんは「改造委託」という言葉は使わず、自社製品のような説明にとどまっている印象があります。


最後に
選択やご利用はお客様ご自身のご判断ですが、この投稿がすべてではありません。
他社を悪く言う意図も、当店を正当化する意図もありません。あくまで当店の現場から見て感じたことを投稿しています。
当店はオンラインショップのみで、広告や宣伝も行っておりません。

最後までお読みいただきありがとうございました。