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[N003M]ドコモ docomo NTT DoCoMo Sigmarion バッテリーセル交換 関連情報

ドコモ Sigmarion(シグマリオン)徹底ガイド:かつて一世を風靡したモバイルギアの系譜

NTTドコモがかつて展開していたモバイル端末「Sigmarion(シグマリオン)」シリーズは、ハンドヘルドPCとして多くのユーザーに愛されました。現在のスマートフォンやタブレットとは異なる、独自の魅力とコンセプトを持ったデバイスでした。ここでは、Sigmarionの魅力や関連情報についてご紹介します。

Sigmarionとは?

Sigmarionは、NTTドコモが日本電気(NEC)と共同開発したモバイルギア(モバイル端末)のブランド名です。OSにはMicrosoft社の「Windows CE」を採用し、小型ながらもキーボードを搭載し、文書作成や表計算、ウェブ閲覧、メール送受信といったPCに近い機能を提供していました。

シリーズの変遷

Sigmarionシリーズは、複数のモデルがリリースされました。主なモデルは以下の通りです。

  • Sigmarion (初代):シリーズの始まりを告げたモデル。
  • Sigmarion II:初代の機能強化版。カラー液晶を搭載し、より実用性が向上しました。
  • Sigmarion III:シリーズ最終モデル。デザインや機能が洗練され、Bluetoothなど新たな機能も搭載されました。

それぞれのモデルが、当時のモバイルコンピューティングの最先端を走り、ビジネスからパーソナルユースまで幅広く活用されました。

Sigmarionの主な特徴と魅力

  1. キーボード搭載:小型ながらも物理キーボードを搭載していたため、長文の入力やデータの編集が非常に快適でした。これは、現在のスマートフォンにはない大きなアドバンテージでした。
  2. Windows CE搭載:当時のPCで主流だったWindows環境に近い操作感を提供し、Office系ソフトとの互換性も高かったため、ビジネス用途での活用が容易でした。
  3. 携帯性と拡張性:B5ノートPCよりもはるかに小型・軽量でありながら、PCカードスロットやCFカードスロットを備え、通信カードやメモリカードなどを利用して拡張が可能でした。
  4. PHS/iモード連携:NTTドコモの端末であるため、PHSやiモード(当時のモバイルデータ通信サービス)と連携し、外出先でのインターネット接続やメール利用が可能でした。

Sigmarionの関連情報と現在の状況

現在、Sigmarionシリーズはすでに生産終了しており、最新のスマートフォンやタブレットにその役割を譲っています。しかし、その独自のコンセプトや操作感は、今でも一部の愛好家から根強い人気があります。

  • ジャンク品・中古市場:稀にフリマアプリやオークションサイトなどでジャンク品や中古品が出回ることがあります。動作保証がない場合がほとんどですが、コレクターズアイテムとして、あるいは当時の技術に触れる機会として購入されることがあります。
  • エミュレーター・開発環境:Windows CEベースのデバイスであるため、当時のアプリケーションを動作させるためのエミュレーターや、開発環境に関する情報がインターネット上に残っている場合があります。
  • コミュニティ・フォーラム:かつてSigmarionを利用していたユーザーが交流するウェブサイトやフォーラムが、閉鎖されているものが多いですが、一部の情報がアーカイブとして残っている可能性があります。
  • 関連書籍:発売当時は、Sigmarionの活用法やWindows CEの解説書などが多数出版されていました。古書店などで見かけることがあるかもしれません。

まとめ

Sigmarionは、NTTドコモが提供したモバイルコンピューティングの先駆けともいえる存在でした。その物理キーボードによる快適な入力体験や、Windows CEによるPCライクな操作感は、現在のモバイルデバイスにはない独自の魅力を持っていました。もし、Sigmarionを見かける機会があれば、当時のモバイル技術の進化を感じることができるでしょう。

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