バッテリーリフレッシュサービスとは…
バッテリーリフレッシュの起源と当社のはじまり
「バッテリーリフレッシュ」とは、単に充電器で充放電を繰り返す“リフレッシュ機能”とは異なり、バッテリーパック内部のセルそのものを新品に交換することを指します。
この表現は、1998年に当社の創業者が「バッテリーリフレッシュサービス」として、業界で初めて提唱しました。
「世の中にあるすべてのバッテリーにサービスを提供する」という理念が、その根底にあります。
すべてのはじまりはThinkPadクラブから
原点は、「ThinkPadクラブ」という電子掲示板でした。
この掲示板は、当時IBM社が発売していたThinkPadに関する情報交換を目的としており、そこでは主にメモリーの相性問題やCPUのクロックアップといった話題が盛り上がっていました。
私は、その掲示板を通じて中古のThinkPadを数台譲り受けました。
当時の相場でThinkPad535は2〜3万円ほどだったと記憶しています。
譲っていただいたほとんどの機体は、バッテリーが消耗しており、アダプターなしでは動作しませんでした。
(当時は中古ノートパソコンのバッテリーがすぐ消耗するのは当たり前でした。)
新品バッテリーは非常に高価で、確か6万円ほどしたと思います。
ThinkPad535はSONY製セルを使った初期型のリチウムイオンバッテリーモデルで、私にとっても初めてLi-ionに触れた経験となりました。
それまでに他の二次電池については知っていましたが、素セル1本で3.7Vや3.6Vという高電圧には驚きました。また、最低電圧・最高電圧を管理するコントローラー(今でいうBMS)が必要なことも、Li-ionの大きな特徴です。
そこで私は、新品のLi-ionセルを入手し、ThinkPad535のバッテリーパックの中身と交換してみました。
すると、インターネットのブラウジングで約3時間も駆動できるようになりました。
複数台のセル交換を行った結果、そのうちの1台を掲示板で「お譲りします」と投稿したところ、
なんと、もともと譲ってくださった方が「買い戻したい」とお申し出くださり、4万円ほどでお譲りしたと記憶しています。
この出来事がきっかけとなり、「私も」「僕もセル交換をしてほしい」という依頼が掲示板に多数寄せられ、
1台あたり3,000円ほどで趣味としてセル交換を請け負ううちに、バッテリーリフレッシュ・セル交換専門店の原点が誕生したのです。
この続きは、また次回のブログでご紹介したいと思います。